2019年夏のキャンプは7月26日(金)から7月31日(水)まで大津市北比良で開催。福島県から未就学児8人、小学生6人、中学生3人、保護者7人の合わせて24人が参加しました。

◇7月26日(金)◇

今年もおこしやすキャンプがはじまりました!

 

福島から東京へ。新幹線を乗り換えて京都へ。…からの、比良駅。

 

今年は2歳から13歳までの子どもたち17人、大人7人の24人が福島から5時間以上かけてのらねこ軒にやってきました。はじめての場所でも子どもたちはすぐになじみ、のらねこ軒を上を下へとかけまわっています。 

 

今年も夕食は、えんどうさんのイタリア料理。超絶絶品のピザとラザニア、豆腐カプレーゼ。例年より明らかに減りが早くて台所スタッフは嬉しい悲鳴!今年は小さい子が多いのに、キャンプを通してみんなたくさんごはんを食べてくれました。 

 

食事の後は「写真de自己紹介」というゲームを行いました。これは、参加者の写真をスライドショーで投影し、出てきた人の名前を当てていくというもの。スタッフを含め45人もいるので、すぐには覚えられないかも!? でもこれから5日間いっしょに過ごす中で、もっと仲良くなれると思います

 

ところで台風が近づいています。明日は終日、雨の予報。夜のスタッフ会議は、室内遊びの計画で盛り上がりました。

◇7月27日(土)◇

台風の影響で、お天気は大雨、ときどき晴れ(そしてまた大雨)。そこで、今朝は琵琶湖はやめて、焼杉細工をしに比良げんき村へ出かけることになりました。

 

和食の朝ご飯は、例年の15合を昨晩の食いっぷりから、念のため20合に増やしてみたらまさかの完食!天気はいまいちだけど、元気いっぱい食欲旺盛です。 

 

げんき村について、少し公園で遊んだあとは、焼き杉細工のプログラムに参加。クマやリスの形の杉板を自分で選び、壁掛けなどを作ります。杉の板をバーナーで焼き、みがきをかけると、年輪がつやつやと浮かび上がり、まったく違う風合いになるのです。小さい子は小さい子なりに、大きい子は細部にこだわって、それぞれの作品を仕上げました。子どもたちだけでなく、大人の参加者も素敵な作品をもって帰ってきました。 

 

雨の中のらねこ軒に帰って、お昼ご飯は、おこしやすキャンプ定番の人気メニュー、サラダうどんです。

 

午後からは、昨晩打合せをしていた室内遊び。

○×ゲームでは、スタッフの裏の顔がわかるクイズと、子どもたちがあらかじめ考えたクイズを、スタッフくまちゃんがつぎつぎ出題して、驚いたり笑ったり。

つづいて、新スタッフゆめさん提案の、ジェスチャーだけで「何か」を表現して、何なのかを当てるジェスチャーゲーム。ジェスチャーする側も本気、当てる側も本気で楽しみました。

 

 夕食前には、落亭馬落(らくていばらく)さん(ラッキーさん)の落語の会。演目は「だくだく」。絵に描いた家財を泥棒がぬすんだ「ふり」に、その泥棒をとりおさえた「ふり」… ラッキーさんの軽妙な語り口に子どもも大人も大爆笑でした。

 

いっぱい笑ってお腹がへったら、今日は焼肉!本当は庭でBBQの予定でしたが天気が悪いので、室内で焼き肉パーティとなりました。コープ自然派さんからカンパしていただいたウィンナーに子どもたちは大満足!

夜のスタッフ会議ではウインナーの量と焼く順番についての議論が白熱してしました。明日は天気が回復の予報で、いよいよ、琵琶湖での水遊びです。 

◇7月28日(日)◇

今日はようやく雨もやみ、曇りながらも気温はあがってきました。ついに琵琶湖です! 朝ご飯を食べて水着に着替え、のらねこ軒から車で10分のビーチに向かいます。公共の場所ですが、もう完全にプライベートビーチ☆ 

 

朝イチは少し雲っていて肌寒かったけれど、準備体操としてラジオ体操をしていたら、太陽が顔を出しました!

それぞれ浮き輪をつけて、琵琶湖にドボーン。泳いだり、もぐったり、水中追いかけっこをしたりして、遊びます。

 

琵琶湖には魚もたくさん泳いでいます。手をのばしたらつかまりそうなのに、簡単にはつかまりません。網を使って、それぞれがんばって魚をすくっていたら、スタッフなりちゃんの投網(とあみ)登場!華麗な網さばきにみんなから歓声があがります。

 

最後にはスイカ割り。小さい子から順番にスイカを叩いて、最後には剣道部の中学生Tくんが、パカーン!琵琶湖で食べるみんなで割ったスイカの味は最高!

 

そのころ、のらねこ軒では、キッチンスタッフが流しソーメンの用意をしていました。琵琶湖から戻ると、駐車場に竹が設置されています。お昼は流しそうめんです!流れてくるとふだんよりたくさん食べちゃうね。コープ自然派からカンパ頂いたソーメン4kgが次々と流れてつるつるとみんなのお腹の中に。そして、竹の樋を流れるのはそうめんだけとは限りません。のらねこ軒の庭で収穫したブルーベリーやマイクロトマトも流れました! 

 

午後はプール。毎年、近くのホテルのプールをご厚意でお借りして、プール遊びをしています。みんなが次々に飛び紺で、ビーチバレーや、プールの中をみんなでぐるぐる回って水流を作ると渦巻きができる、毎年恒例の「洗濯機」で楽しみました。今年は「洗濯機」をしながら、鬼ごっこをする「洗濯鬼(せんたくおに)」もやりました。

 

日が傾いて、夜のイベントの準備が進みます。やぐらを立てて、ちょうちんを吊して… キッチンで晩御飯の用意がおわるころには、のらねこ軒の前の駐車場が、盆踊り会場に大変身。

 

そのころ、子どもスタッフと参加者の小学生グループは、2階の部屋で、大人とちびっこを閉め出して、トランプの大富豪で盛り上がっていたそうです。

 

今日の晩ご飯は、ハリーナ友子さんの絶品ハヤシライスと夏野菜のソテー。ルーを使わない友子さんのハヤシライスはおこしやすキャンプの定番メニューのひとつ。今年は安全農産の農家さんが、完熟トマトを6キロもカンパしてくださったので、トマト缶などは使わずすべて生トマトで作りました。たっぷり4kgも入っているタマネギも、安全農産の農家さんからのカンパです!

 

晩ごはんをすませたら、いよいよ盆踊り。スタッフ泉ちゃんの超力作のやぐらのまわりを、おなじみスタッフ下村よう子ちゃんの唄と、おこしやすキャンプ初登場の民謡ユニット、アカリトバリさんの唄/演奏で、踊ります。

 

スタートはよう子ちゃんが唄う丹波踊りの『おさよ源兵衛』を江州音頭(ごうしゅうおんど、江州とは近江国≒滋賀県のこと)の振付で踊る関西MIXから!踊り上手のスタッフあかねちゃんと、地元スタッフともくんの踊りをお手本に、踊りがはじまります。

 

つづいて、福島出身のアカリさんが三味線を弾きながら唄う会津磐梯山。いまさっき仕込んだと思えないすてきなあかねちゃんの踊りをお手本に、踊りの輪がだんだん大きくなっていきます。

 

さらには、おなじみ炭坑節やソーラン節、福島の相馬盆唄、秋田のどんぱん節などなど、全国の盆踊りがおこしやすキャンプに大結集して、最初はまわりで様子を見ていた子どもや大人も、唄と踊りが盛り上がるにつれ、たまらず次々に踊りに加わって笑顔がはじけます。

 

途中で始まった綿菓子の屋台では、スタッフとらぢさんが実は綿菓子名人でもあったことが判明。子どもたちのにこにこの長い列ができました。綿菓子の機械は、JCILワークス共同作業所さんから貸していただきました。

 

のらねこ軒の駐車場に、突如出現した異空間に、スタッフも「祭りって個人でもできるんや…」と興奮を隠せない様子。 最後はスタッフが体をはった打ち上げ花火のショーでしめくくり!

◇7月29日(月)◇

今日は1日京都観光の日。家族ごとに希望を聞いて、外出し、一日好きなことをします。付き添いのスタッフもいるので、子どもが遊んでいる間に大人がのんびり過ごすこともできます。

 

今年は京都だけでなく、琵琶湖博物館や琵琶湖バレイ、さらには敦賀まで足を伸ばした方もいました。

 

一日楽しんだあとの晩ごはんは、らぁちゃんの餃子と麻婆豆腐!餃子をつつんだり焼いたりには子どもや大人参加者さんにも協力いただきました。 

 

ご飯のあとは、演劇鑑賞!

 

去年も来ていただいたマタヒバチさんのお芝居が、昨年からさらにパワーアップし、爆笑の場面や、不思議なシーンに、子どもも大人も笑ったり驚いたり楽しい時間を過ごしました。

 

芝居の後は手持ち花火をして就寝です。

 

おこしやすキャンプでは、子どもは毎晩21時就寝。その後は大人の時間です。22時からのスタッフ会議には参加者の大人のみなさんも自由に参加できます。その後は飲みながらの雑談。こんな風にだらだら過ごせる時間は重要ですよね…! 

◇7月30日(火)◇

今朝のごはんは、洋食です。のらねこ軒の手作りジャムや、スタッフゆかちゃんちの天然はちみつ、北海道からカンパのメロンが並びます。 

 

今日は、今年からはじめた新しい取り組み、自由研究の日です。

 

宿題の自由研究や工作を、おこしやすキャンプでやってしまおう!という、子どもも親も両方うれしい(たぶん)企画。各プログラムには大人も参加できます。

 

各自参加したいコースを選び、スマホレンズで昆虫の口を観察し食べ物と口の形との関係を考えたり、コケ採集に出かけてテラリウムを作ったり、滋賀県に多い「天井川」のナゾを探りに行ったり、和菓子を作ったりしました。 

 

和菓子は、最初にスタッフらぁちゃんが、形の作り方や色のつけかたを教えてもらってから、それぞれ、いろんな色や形の和菓子を自由につくります。きれいな和菓子を食べてしまうのはちょっともったいないけれど、自分で作った和菓子の味は最高!

 

また、キャンプ初日から少しずつ進めていた大人向けプログラム、竹かごを編むワークショップと、ふんどしパンツ(Fパン。女子用です)づくりもこの日が最終日。みんなそれぞれの作品を完成させました。

今回のふんどしパンツワークショップは、FUWAReのあきちゃんから特別に作り方レシピを、旅する布yattraさんからはインド更紗の素敵な布を提供いただきました。ありがとうございました。参加者みなさん、スタッフも喜んで持ち帰りました! 

 

晩ごはんは、スタッフゆうこりん特製カレーとお好み焼き。3種類もカレーが並びます。 

 

夕食後は、最後の企画、また会いましょうパーティー

 

スタッフとらぢさんの新作紙芝居を見たあと、参加者のみなさんとスタッフが、キャンプ中こっそり仕込んできた隠し芸大会!が始まります。

 

子どもたちの歌とピアノ演奏につづいて、台所スタッフによるピアノ連弾、子どもスタッフめいちゃんと子どもたちの「パプリカ」、そして福島からの参加者のみなさんによるダンス「エビカニクス」で、パーティーは最高潮!さらに、ティーンスタッフを中心とするユニット「あいみょんず」の「君はロックを聴かない」、そして、剣道とバレーボールの模範演技もありました。

 

最後のプログラムは、ピクミンの曲でおなじみ、キャンプ恒例べーちゃんのライブです。べーちゃんライブを心待ちにしていたリピーターさんも!たくさんのオリジナル曲やカバー曲のさいごにべーちゃんが2年前に作ってくれた「おこしやすキャンプの歌」を全員で歌いました。

 

ライブのあとは、終わりの会。参加者のみなさんとスタッフがひとこと感想を話しました。おこしやすキャンプ最高!のコメントにはスタッフ一同感激。胸がいっぱいで話ができなくなってしまったスタッフも。

◇7月31日(水)◇

朝ご飯を食べたあと、出発の準備をしてから、集合写真を撮りました。

 

みんなとてもいい笑顔…! 子どもも大人もスタッフも、おこしやすキャンプを最高に楽しんだと思います。来年もまたここで会いたいね!