2018年夏のキャンプは7月27日(金)から7月31日(火)まで大津市北比良でおこなわれ、福島県から未就学児7人、小学生11人、保護者8人の合わせて26人が参加しました。

◇7月27日(金)◇

ついにこの日がやってきました。

ガタンゴトンと電車の通り過ぎていく音がします。しばらくすると、子どもたちが階段から駆け降りてきました。「またきたよー」「ひさしぶり」そう言って笑顔をみせるみんな。

「いらっしゃい」よりも、もっとたくさんの「おかえりなさい」の気持ちがわきあがってきます。

7度目のおこしやすキャンプには、7回連続参加のリピーターさんから、今年初参加の方かたまで、総勢26名さまがいらっしゃいました。

のらねこ軒では、今年も遠藤さんがイタリア料理を作ってくれていて、大久保さんがみんなを迎える準備をしてくれています。

台風が近づいてきているという予報の空は、そんなあやしげな気配もなく、みんなの到着を歓迎してくれているように澄んでいました。

みんなおなかいっぱいに、遠藤さんのおいしいイタリア料理を食べたら、らっきーさんの落語が始まりました。興味深々で集まるこどもたち。これから始まる楽しい時間に大興奮です!

◇7月28日(土)◇

猛暑日が続いていた関西地方。この日は台風の接近で少しずつ雲が広がってきています。

けれど、そんなのはおかまいなしで、水着に着替えて朝から琵琶湖に飛び込みます。水中眼鏡で水の中をのぞき込み魚を追う子たち。浮き輪やボートにのってぷかぷか浮かぶ子たち。

みんなが力をあわせて割ったスイカは格別においしいね。

先にたくさん食べた高学年のふたりが、そうめんを流す役をかってでてくれました。上手なタイミングでつるると流れてくるそうめんは、うれしくておいしいのでおなか一杯になるまで食べてしまいます。

「経営者のかたがかわったので、今年から借りられないかもしれない。」そう言われて、ギリギリになるまで使用の交渉をつづけたプール。私たちの思いが通じて、何とかお借りすることができました。ありがとうございました。

やっぱり、プールで遊ばなくちゃ始まらない。そんな思いのこどもたちも多いはず。プールの水をみんなでまわす洗濯機や、飛び込み、ビーチバレーボール、水中おにごっこ。思いっきり水遊びを楽しみます。

自然豊かなのらねこ軒の周辺には、虫たちもたくさん暮らしています。かぶとむし、くわがたむし、セミなどを探して探検にでます。

いつもカンパなどを集めてくださったりと、たいへんお世話になっているマタヒバチさんが、なんと今年は芝居の上演で来てくださいました!初めて見るお芝居にみんな釘付け。大笑いで楽しい時間に拍手喝采です。

さて、お待ちかねの晩御飯。去年はじめて食べたという参加者さんからの声を受けて、今年も焼いてもらいました。どっさりおいしいお好み焼きです。

◇7月29日(日)◇

台風の激しい雨と風とは、夜のうちにあっという間に通り抜けていきました。

琵琶湖には虹がかかっています。

いつもより随分と涼しい朝。みんなは近くの比良元気村で木工作業に熱中しています。くまやねこやりす、その他様々な動物の形をえらんで、やすりをかけきれいに磨き、バーナーで焼き色を付けます。最後に目玉をとりつけて、キーホルダーや鍵かけプレートの完成です!

お昼ご飯のサラダうどんをかきこんだら、午後からは思いもいに過ごします。やっぱりプール!だったり、温泉でゆっくり♨だったり、虫取り!だったり、のらねこ軒での~んびりだったり。

ときが止まったかのような時間なのに、気づけばあっという間に過ぎていってしまいます。

夜もふけてきました。ハリーナのともこさんが腕を振るってくださり、たくさん食べたおいしいハヤシライスもおなかの中でこなれてきた頃です。いよいよおばけ屋敷が始まりました。

去年まではお客さんだった子も、今年からはお化け役を引き受けてくれます。どんなお化けやしかけが出てくるのか、怖くても見ないわけにはいきません。

お客さんは、泣き出したり大声で叫んだり走って逃げたり笑ったり。お化けたちも汗だくになってお客さんを怖がらせます。

最後はお化けたちが踊りながらリビングまでやってきて、こどもたちもみんなでゲゲゲの歌を大合唱!!興奮の冷めやらない夜です。

◇7月30日◇

今日は思い思いの場所へ出かけていく日です。

太秦映画村、宇治平等院→伏見稲荷、奈良公園、ガリバー旅行村、舞妓体験などなど。それぞれの見たいものを見て、やりたいことして体験して、お土産を買って思い出をつかまえます。

キッチンでは今夜のBBQの準備もすすんでいます。京都の山で猟師さんがとってきてくれたイノシシ。おいしい贅沢なお肉を晩ごはんのために切り分けます。

ごはんにシソをまいたおにぎり。よく福島では食べられているのだそうです。ニンニク醤油味も絶品です。

デザートには、スタッフMさんと10代スタッフ三人娘たちがふわふわのおいしいかき氷を準備してくれています。

日も暮れてきて、みんなが少しづつ帰ってきました。

「おかえりなさい。どうだった?」声をかけると、それぞれが今日のできごとを話してくれます。最後の夜はBBQの網をかこみながら、次第にふけていきました。

◇7月31日◇

あっという間に過ぎたおこしやすキャンプ。

最後の朝です。

参加者さんやスタッフから一言づつ感想を聞いていきます。思いのこもった言葉をいただいて、こみあげてくるものを抑えることができません。

こどもたちも手をあげて、前に出て思いを伝えてくれます。

4泊5日という日程を思いっきり遊んで楽しんでくれたみんな、本当にありがとう!