2017年夏のキャンプは7月28日(金)から8月2日(水)まで大津市北比良でおこなわれ、福島県から未就学児4人、小学生10人、保護者8人の合わせて22人が参加しました。

 

◆7月28日(金)◆

今年も福島から22名の参加者が遠路はるばるやってきます。リピーターの方々は新幹線の中で一年ぶりの再開を喜び、初参加の2組の方々もスタッフの心配を他所にすっかり打ち解けてくれていました。途中、湖西線で思わぬ足止めがあり少し遅れてのらねこ軒に夕方到着。福島→東京→京都→比良、朝からの長旅お疲れ様でした。

夕飯は毎年快く引き受けて下さる遠藤さんのイタリア料理がずらりと並びます。茹でたて生パスタはあっという間に大皿が空っぽ!追加しても空っぽ!みんなほんとによく食べました。夜は早めに就寝して明日は朝から琵琶湖だぞー!

◆7月29日(土)◆

朝6時半。もっとゆっくり寝て欲しい大人気持ちとはうらはらに子どもたちは早々に起きてきて朝から大騒ぎ。朝ごはんまだ?お腹減ったよーって、まだ7時前なんですけど…。こっそり台所でつまみ食いのお兄ちゃん。ご飯、味噌汁、納豆に干物。お腹いっぱい食べたら水着にお着替え。自分の浮き輪に空気も入れて、いざ琵琶湖に出発です!

琵琶湖から帰ってきたら流しそうめんです。台所チームが40人前の素麺を茹で上げてくれています。薬味は錦糸卵、きゅうりにモロヘイヤ、シソにトマトでなんでもありです。腹ペコの子どもたちは次々と流れてくる素麺に大興奮です。野菜もしっかり頂きました。最後には庭で実っているブルーベリーまで流れてきました。

夜は渡辺さんのスペシャル料理!お好み焼き、チヂミ、ナスの肉巻き、野菜のジョン、春雨サラダ。なんと福島の子どもたちで、お好み焼きを初めて食べた子がいて大喜びされました。関西では考えられないこの意外な展開に作ったスタッフもニッコリ笑顔です。

そして毎年恒例な贅沢なイベント、ベートルズのライブです。福島の子どもたちも普段から車内で聞いてるらしくライブでは一緒に歌いました。今年はなんと「おこしやすキャンプのうた」も作ってくれてみんなで大合唱です!!ベーちゃんありがとう!!

◆7月30日(日)◆

朝ごはんを食べたら本日は比良げんき村へ遊びに行きます。

朝から湿度いっぱいの炎天下です。冷やしたお茶と梅ジュースを持ってレッツゴー!

あまりの暑さでお昼で戻り午後からはのんびりと。

夜ご飯はハリーナのともこさんの特製ハヤシライスです。みんなその美味しさに大喜びであっという間に鍋は空っぽ!子どもは美味しいものをよく知ってます。しかし今年はみんなはほんとよく食べてくれるなぁと思ったら、いやいや、みんなが大きくなっているんだということに気づきました。震災から6年が過ぎ小学1年生だった子どもたちはもう6年生です。大人の6年間なんてあっという間だけど、小学生のこの6年間はどうなんだろう。何度も引っ越したり、毎年各地の保養に参加したり本当に大変なめまぐるしい6年間だっただろうなと…子どもの成長を喜ぶとともに複雑な気持ちにもなります。でも素敵なみんなと出会えたことには心から感謝してます。

夜は盆踊り。紆余曲折あり江州音頭と京北の唄という関西ミックスになってしまいましたが、遅くまでみんなで楽しく踊りました。

◆7月31日(月)◆

今日も朝から琵琶湖です。もう飽きたかなと少し不安でしたが全く問題なし。子どもたちは魚捕りも上達して次々に捕まえます。新しい遊びをどんどん作ってくれます。そしてスイカ割りは大盛り上がりとなりました。琵琶湖で食べたスイカはとてもおいしかったです。

夜はBBQとお化け屋敷。キャンプ3日目とあってさすがに少し疲れてきたかと思いきやお化け屋敷で興奮、大絶叫、大笑い!!泣いているかと思ったら大笑いの子どもたち。ともくんミッチーの親子おばけが大活躍でした。

◆8月1日(火)◆

本日は京都観光です。各自行きたい場所に向かって出発です。伏見稲荷、八坂祇園、手作り体験、奈良公園まで足を延ばした親子も!ゆっくり楽しんで来てください。夜ご飯はたこ焼きとカレーでまた会おうねパーティーです。そしてキャンプを応援して下さる方から本のプレゼントがありました。みんなそれぞれ欲しい本をゲットできて嬉しそうです。

◆8月2日(水)◆

福島へ帰る日です。昨日の夜は名残惜しくて遅くまで起きていたので少し寝不足気味の朝ごはん。みんな慣れた手つきでご飯を食べて台所へ。毎年思うのですがみんなが慣れた頃にお別れというのはいつもさみしく残念だなと思います。荷造りの最終確認オッケー!比良駅で思いっきり手を振ってバイバイ!また来年も遊ぼうねと涙を拭って電車を見送りました。辛い別れにギリギリまで握手したりしていると車掌さんにピー!と笛で叱られました。

今年も無事にキャンプが終了しました。福島のこどもたちの笑顔をたくさん見ることができました。キャンプを応援しカンパや物資を届けてくださった方々に本当に感謝しております。改めてこの場でお礼申し上げます。このキャンプは皆様の協力なしでは成り立ちません。皆様の福島へ寄せる想いが福島で生きる親子の支えになっていることは間違いないと再確認できた震災6年目のキャンプとなりました。本当に有難うございました。(文責 木口ゆか)